13.7.09

Somewhere Over the Rainbow 日本語訳してみました

Somewhere Over the Rainbowは1939年のミュージカル映画「オズの魔法使い」の中で歌われた劇中歌で、現在に至るまでに数多くのアーティストにカバーされている。
先日ご紹介した曲は、Israel Kamakawiwo'le氏(イズラエル・カマカヴィヴォオレ,1959-1997)が
ハワイアン音楽の基礎を築いたGabby Pahinui氏(ギャビー パヒヌイ,1921-1980)に捧げたもので、
歌詞も少しアレンジされている。

カマカヴィヴォオレ氏が音楽を始めたのは11才の時。今日でも伝説のギタリストとして語られるパヒヌイ氏の音楽は、当時イズラエル少年にとって虹の彼方のように手の届かない、憧れの存在だったことだろう。

イズラエル少年にとってのパヒヌイ氏、『小説家をみつけたら』のジャマール少年にとってのフォレスター氏。音楽と文学の差はあっても、憧れや夢、そして夢を叶えるためには勇気が必要というところで共通し、
詩がさらに心にしみる。

私がこの歌で好きなのは、夢の世界の美しさや願いごとだけではなく、現実の世界にも美しさを見出し、それを強調しているところだ。
私達の体はこの世にあって、この世で自分が選んで行動したことの積み重ねが明日を作る。
現実の世界にある美しさを知り、肯定し、それを糧に、時には辛い現実とも向き合いながら、
虹の彼方でも煙突のはるか上の世界でも、行きたい所を目指しながら行動していく。
そうすることで、夢に一歩一歩近づくのだろうし、幸せがあるのだと思う。

そんなことを考えたらしみじみしてしまった。
一行一行訳しながら、「そうだよね」「うん、うん」なんてうなづく自分がいる。
最後のところは、「僕だって追いかけていいよね?」や「ぼくだって夢を追いかける勇気をもてるよね?」という訳も浮かんだ。その時の状態でどれもありえるかな。。
ちゃんとCDを購入したら、プロの翻訳家によるビンゴな訳詩が読めるだろう。。。
図書館にあったら借りてみようかな(私ってケチね)

でもここは、多少日本語の語彙不足を感じながら、自分の感性にゆだね、楽しみながら訳してみました。



[日本語訳]

ずっと高い虹の彼方に
いつか子守唄で聞いた
あなたが追い続けた夢がある
虹の彼方では
青い鳥たちが飛び
あなたが追い続けた夢がある
夢って本当にかなうんだね
いつか星に願いをかけよう
目覚めたら雨雲は僕のずっと遠く後ろの方にあって
嫌なことはレモン飴みたいにとけてしまいますようにって
煙突のてっぺんの真上、高く高く行ったところ
そこが僕のいる所さ
虹の彼方で
青い鳥たちが飛ぶ
あなたが恐れず追い続けたその夢を
僕にだって追いかけられないはずはないよね?

緑の木々や赤いバラが何本も見える
そのバラ達が、これから僕らのために咲いてくれるのを
僕は見守っていくよ
そうして、そっと心に思うんだ
この世はなんて素敵だろうって

青く晴れた空や白い雲、日の輝きも見える
夕暮れは僕のお気に入り
そうして、そっと心に思うんだ
この世はなんて素敵だろうって

空にかかるとってもきれいな虹の色が
道行く人たちの顔にも映ってる
「こんにちは」って言いながら
友だち同士で握手してるのが見えるけど
本当は「君のことが大好きで、とても大切に思ってる」って言っているんだよ
赤ちゃんの泣き声を耳にして
僕はこれからこの子達が成長していくのを見守っていくよ
ぼく達がこれから知るであろうことよりも、
ずっとずっと沢山のことをこの子達は学んでいくんだね
そうして、そっと心に思うんだ
この世はなんて素敵だろうって

いつか星に願いをかけよう
目覚めたら雨雲は僕のずっと遠く後ろの方にあって
嫌なことはレモン飴みたいにとけてしまいますようにって
煙突のてっぺんの真上、高く高く行ったところ
そこが僕のいる所さ
虹の彼方で
青い鳥たちが飛ぶ
あなたが恐れず追い続けたその夢を
僕にだって追いかけられないはずはないよね?